牧師のひとり言の目次
不完全有欠
HAPPY FLIGHTという映画が好きで、何度も見ました。その中でジャンボジェットが出てきますが、その飛行機には速度を測るピトー管という装置が確か四つあって、そのうちのひとつの修理を持ち越しているという話しになっています。
ちょっとでも不具合があれば全部直してから飛ぶのかと思ってましたが、予備があるからということのようですが、必ずしも完璧な状態じゃないと飛ばないという訳ではないんだなと知りました。
些細な身体の不調や、ちょっとした心配事を気にする余りに、すっかり元気を無くすこともあります。或いはやるべきことをやれてない、知るべきことも知ってないような、いろんなことが欠けているような気持ちが押し寄せてくることもあります。そしてそんな不具合や、欠けた所があることは間違った人生でもあるかのような気持ちにもなります。
ジェット機だって不具合を持ち越して飛んでいるなら、人間なんてもっと複雑でしょうから、不具合を持ち越しつつ生きるのが当然だなと思うようになってきました。
そう言えばイエスが「もし完全になりたいなら、行って持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。」(マタイ19:21)と言ったなんて書いてますね。
何の不具合もない、完全無欠な状態でいることを望むなんてのは思い上がった考えであって、身の程知らずってことなんでしょう。だいたいイエスは完全になれじゃなくて、私に従いなさいと言ってるんだし。
ということで、来年は不完全有欠でいこうと思います。(ネットで検索したらヒットしたのでビックリ!)