牧師のひとり言の目次
年の初めに
特に子供の頃は、年末年始というのはいつもと違う特別な感覚があって、楽しみがだんだんと迫ってくるようなワクワク感がありました。そして元日まではワクワクするのに二日の夜位になると、三が日もあと一日しかなくなったという気持ちになり、三日になると淋しい気持ちが増してきて、冬休みが終わる7日位になるまで淋しさがどんどん大きくなっていたような記憶があります。
そもそも、土曜日の午後は嬉しいけれど日曜日の夕方からは憂鬱な気分になるのが常でしたが、年末年始はその何倍もの大きな波がやってくる感じでした。いつからだったでしょうか、正月明けの淋しさを味わいたくないので、正月の高揚感をなるべく感じないようにしようと思うようになりました。それが功を奏しているのか、それともクリスマスで疲れ果ててそれどころでなくなった所為なのか、最近では正月の高揚感もあまりない代わりに、正月明けの淋しさもほとんどなくなってきました。
休みの日は夜遅くまで目一杯遊ぶという人の話しを聞いたときは、そんな人もいるのかとびっくりし羨しくも思いましたが、とてもそんな人間にはなれそうもないし、格好つけずに自分は自分なりに淡々と生きていけばいいや、と改めて思う年の初めでした。