牧師のひとり言の目次 

自分を認める


 生まれ持った性格なのか、それとも育った環境なのか、誰からも褒められたい、誰からもケチをつけられたくない、誰からも好かれたい、そんな気持ちが強いなあと思います。それで変に気を使ったり顔色を窺ったりして、妙なことをしてしまったり、おかしなことを言ってしまったりすることもあります。そんな時は、気分を悪くさせてしまったんじゃないか、嫌われてしまったんじゃないか、なんてことを後々まで気にしてしまいます。
 結局は自分で自分を認めていない、駄目なだらしないぐうたらな自分を自分で否定して、できもしない理想的な自分でなければいけないと思っているからだろうなという気がしています。だから失敗したり間違ったりすると、そんな自分を自分で責めて、素直に認めて謝ることもできません。
 「私は人をがっかりさせるのが得意なんです」と言っていたドラマの主人公の言葉を思い出しました。がっかりされることが恐いから、周りの目を気にしてばかりいるんだなという気がしてきました。それが本当の自分なら、がっかりされたって仕方ない、でもこんな自分をイエス・キリストは受け止めてくれている、この自分と共にいてくれている、そう思うと自分でもこの自分を認めていこうという気になり、随分気も楽になりました。
 特技がひとつ増えた気分です。