牧師のひとり言の目次
一撃必殺
大学生の頃に通っていた教会に少し年上の建築家とチェロの奏者がいた。二人は話しが合うようだったけれど、僕には哲学的な難しい話しのように聞こえて、よく理解できないことも多かった。
でも一つだけ覚えていることがある。それはチェロの奏者が「音を一つだけ出す、それだけのコンサートをしてみたい」と言っていたことがあって、建築家がすごく同意していたなんてことがあった。未だに分かるような分からないような話しだなと思う。
イエスの言葉を思い出す。
「また、あなたがたが祈るときは、異邦人のようにくどくどと述べてはならない。異邦人は、言葉数が多ければ、聞き入れられると思い込んでいる。」(マタイ6:7)
ひとことで人生を変えるような、また人生の支えとなるような、そんな一撃必殺の言葉を語りたいなと憧れている。でもそうできるほどには人生も人間も信仰も全然分かってないなと思う。
いつか一撃必殺の「ひとこと」の礼拝のメッセージが出来たらいいなと思う。その時はどんな「ひとこと」になるんだろうか。