牧師のひとり言の目次 

失敗する勇気


 「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持つ者だけだ。」
 ワールドカップの決勝のPK戦で最後に外して優勝を逃した選手が語った言葉だそうです。
 入れて当たり前、外すと責められるというような状況で蹴るというのはどれほどのプレッシャーなのでしょうか。外すことを恐れている人間にはとても蹴れそうにありません。
 新しいことに挑戦するのがとても苦手です。失敗することに対する恐れがあるような気がします。失敗とまではいかなくても、何をするにしても誰かから何かを言われることを恐れています。そういう性格だからなんでしょうか。それとも何かにつけて指摘されてきた所為なんでしょうか。
 でも先の言葉はなんだか勇気をくれるような気がします。「失敗することができるのは、挑戦する勇気を持つ者だけ」なんだろうと思います。「失敗できるのは失敗する勇気を持つ者だけ」ということなんでしょう。
 失敗のない立派な格好いい人生を神に願うことが多いのですが、イエス・キリストが与えてくれるのは失敗する勇気、そして失敗する自分を認める勇気でもあるような気がします。