勿体ない

　「mottainai」という言葉が外国にも広まっていると話しを聞いたことがありますが、子供の頃からよく「勿体ない」と聞かされてきました。その所為なのか、何につけなるべくお金のかからない方を選択するという貧乏性がすっかり板についています。
　タクシーを使うこともコンサートに行くのもスポーツを見に行くのも習い事をするのも、お金がかかって勿体ないことのように思っていました。

　先日インターネットでこんな話しを見ました。
【看護してるお婆ちゃん(94歳)から貰った言葉。
「長く生きているとね、結局、思い出せる事なんか本当に心がトキめいた瞬間や心から感動した瞬間だけなの。時間は限られているのよ。忙しい日々を惰性で生きてないかしら？挑戦しなさい。感動しなさい。あなたには後、何回心躍る瞬間が訪れるかしら？」】

　無駄を無くすことはいいことなのかもしれませんが、お金を惜しむことでトキめきや感動を経験する機会を無くしてしまっているとしたら、あるいは大切な人のために使うお金を惜しんでいたとしたら、そっちの方がよっぽど勿体ないことなんだろうなと思います。
　イエス・キリストは「二人の主人に仕えることはできない。･･･あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」と言ったそうです。図星、ぐうの音も出ません。