牧師のひとり言の目次
過 ち
最近「過ちは 繰返しませぬから」と聞く度に、過ちとは何のことを言っているんだろうかと悩みます。
原爆を落としたことなんでしょうか。原爆を落とされたことなのでしょうか。それとも戦争を起こしたことを言っているんでしょうか。
2年後のオリンピックはかつての戦争と似ていると言っている人がいました。この暑さは日本にはチャンスだとか、打ち水をすればいいとか、まるで戦時中の精神論で何でも乗り切れるとか、竹槍で敵をやっつけるんだ、という言い方とよく似ている気がします。
そして何よりも、決まったことだから従うしかないだろう、今更文句を言っても仕方ないという過剰適応はかつての戦争とよく似ていると言っていて、本当にそうだなという気がしています。
オリンピックに限らず、よく分からない所でよく分からない人たちがよく分からない理屈で決めたことに対しても、ただ黙って従うことが多いような気がします。そこで異を唱えることがなかなかできません。逆にそういう人のことを和を乱す変人のような見方をしてしまうようなところが自分にもあると思います。
おかしいと思うことにおかしいと言わないこと、おかしいと思っても諦めてしまうこと、それこそが過ちなのではないかという気がしています。