牧師のひとり言の目次 

みんな嘘だったんだぜ


 力を持っていればどれだけ嘘をついても構わないんだろうか。突き通せば嘘じゃなくなるんだろうか。嘘だったと認めなければそれで済むんだろうか。
 日本は三権分立で民主主義で法治国家だと教えられてきた。悪巧みをする者がいても、水戸黄門がやってきて成敗してくれるのかと思っていた。最後は正義がまかり通る国であると思っていた。それはただの幻想なのだろうか。力を持つ者が力のない者を食い物にする、そんな社会になっているようだ。
 福島の原発事故のあとに、『みんな嘘だったんだぜ』と歌う歌手がいた。原子力は安全だなんてのは嘘だったと歌っていた。
 この世には嘘の話しもいっぱいある。それを見抜くこと、そしてそれは嘘だ、それは間違っている、そう発言することが大切なのだろう。何もしないと力のない者を苦しめ続けることになってしまうだろう。誰もが大切にされる社会であって欲しいと思う。