牧師のひとり言の目次
弱 点
先日礼拝のメッセージの準備のためにインターネットでTEDという多くのプレゼンテーションを載せているサイトで目的の映像を探していました。その時たまたま「なぜ人前で話す恐怖の中で生き続けるのか」という題名の別の映像に目が留まりました。
それはメーガン・ワシントンというオーストラリアのシンガー・ソングライターの人の映像でした。彼女は自分が吃音であるということと、それまでのいろんな体験を話していました。でも歌うときには吃音にはならないと言っていて、それを聞いてすごく親近感を覚えました。
僕も人前で話す時にはとても緊張して、特に結婚式の時には今でも出だしの言葉が詰まって出にくくなります。でも不思議と歌うときにはそうはなりません。
彼女は苦手な言葉を別の言葉に言い換えるなど、なるべく吃音にならないように工夫してきたことを話していましたが、やっぱり苦しんでいるんだなと思いながら聞いていました。
彼女の映像を見ながら、自分の克服できていない弱点を大勢の聴衆の前で話す姿に勇気を貰ったような気持ちになりました。弱点があったっていい、なのに弱点のある自分を自分自身が一番認めていない、逆に弱点をさらけ出すことは人に勇気を与えることにもなるみたいだ、なんてことを思いました。
「そのままで良い」とイエスも言ってるような気がします。耳にはしてても聞いてないのかもしれません。