牧師のひとり言の目次 

空中ブランコ


 昨年生活保護の需給費が削減されました。不正に受給している人が大勢いるような報道がありましたが、その割合は件数で2%、金額で0.4%と発表されているそうで、この中には間違いや勘違いで受給して返還したという人も含まれていて純粋な不正受給はもっと少ないそうです。ほとんどの人は年を取ったり病気や障害のために充分な収入を得られないということで最低限の受給をしているようです。

 生活保護は最後のセーフティーネットだそうです。「safety net」を調べたら、サーカスなどの安全ネットという説明がありました。
 人生は空中ブランコみたいなものかもしれないなと思いました。いつも成功するとは限らないし、いつ落ちるかもしれません。しかし安心して落ちれるネットがあれば挑戦できます。イエス・キリストはそんなネットのような気がします。人間は誰でも、いつ失敗するかもしれないし挫折するかもしれないし絶望するかもしれないし病気になるかもしれません。でも自分を守ってくれるネットがあれば落ちることを徒に心配することなく生きていけるのでしょう。

 日本の国も、安心して年を取れて、安心して病気になれる国を目指して欲しいと思うこの頃です。