牧師のひとり言の目次
ダメ親父
失敗したり挫折したり悩んだり後悔したり、そんな父親でいいのかと思うことがあります。何でも出来て何でも知っていて間違いも犯さない親父でありたいと願う気持ちはありますが実体は全然違っています。
でももし自分の父親がそんな完璧な人間だったとしたらどうなんだろうかと想像すると、案外息苦しくなりそうだなという気もします。一つも間違いを起こせないような雰囲気で生きるとしたら緊張につぶされてしまうだろうなと思います。
「子供の心に残るのは、親が与えてくれたものではなく、愛を注いでもらったという感覚である」という言葉を思い出しました。子供にとってありがたいのは欠点の無い親ではなく、愛を注いでくれる親なんだろうなと思います。そして失敗しても挫折しても生きていていける、生きていていい、それでも愛してくれる者がいると思えることだろうなと思います。
完璧な親を目指すなんてのは相当に傲慢な、そして迷惑な考えなのかもしれません。