牧師のひとり言の目次
自分を笑う
先日ある大臣がなんとか監察の結果を発表したという話しをラジオで聞きました。結果自体も曖昧だったようですが、大臣の説明も飽くまでも隠そうとしているかのような苦しまぎれの説明に聞こえました。
自分の失敗を認めるのはなかなか難しいことだと思います。失敗したことを知られることで、相手から糾弾されたり馬鹿にされたり笑われたりするのではないかという恐れがありなかなか認められません。
ユダヤの格言だったと記憶していますが、「自分を笑う者は人から笑われない」というのがあるそうです。人から笑われることを恐れるのは、失敗することで自分の評価が下がってしまうことを恐れているからでしょうか。自分を支えるものが周りの人からの評価だけだとしたら、笑われることは許されないことであって、何としても隠そうとしたり誤魔化したりしてしまいそうです。
しかし人からの評価とは別の支えがあるならば、たとえ人から笑われることがあっても倒れてしまうことはないでしょう。神に支えられているという安心感があれば自分の失敗を笑う余裕も生まれてくるのだと思います。
と言いつつ不信仰な私は自分を笑うことに失敗してばかりです。ハ、ハ、ハ。