二位じゃダメ？

　先日ふと、かつての事業仕分けで「二位じゃ駄目なんでしょうか」と質問したことが話題になったことを思い出しました。スーパーコンピュータは世界一位じゃないと駄目だ、「二位じゃ駄目か」なんてことを聞くこと自体がけしからんことだ、というような風潮でした。どうして二位ではダメかという理由を聞きたいと思っていましたが、テレビでは質問した人を非難するようなことばかりで、駄目な理由は聞けませんでした。
　オリンピックになるとマスコミは、メダルを取ることにこそ価値があると言わんばかりにメダルの個数ばかり数えています。確かに一番になることは素晴らしいことであり金メダルは価値があるでしょう。しかし一番にしか価値がないとしたら落ちこぼれの自分はどうしたらいいんだろうかと不安になるばかりです。
　聖書は一番になれなんて言ってないし、一番だけが価値があるなんていっていないと思います。イエス・キリストは一番になりたい者は仕える者になれ、なんて言っているようです。一番になれば威張れるしお金だって儲かるのかもしれません。しかし一番になって威張ることよりも、仕えることの方が、つまり誰かの役に立ったり誰かを喜ばせたりすることの方が余程大きな喜びとなるように思います。
　喜びをいっぱい持つことはとても価値のあることではないかと思うこのごろです。一位じゃないといけないというのはすごく窮屈なんじゃないでしょうか。
　世間はそんなに甘くない、だからお前は甘ちゃんなんだと言われそうですが。