牧師のひとり言の目次
喜 び
かつての偉大な業績があれば将来も喜びを持って生きられるのだろうか。誰にも負けない才能があれば喜びを持っていけるのだろうか。誰かに褒められたという過去があれば喜びを持って生きられるのだろうか。誰にも自慢できる何かを持っていれば喜びを持って生きていけるのだろうか。
過去の栄光も褒められた記憶もやがては色褪せ、能力も衰え自慢できるものもなくなってしまい、何の役にも立てなくなってしまう時、そんな自分自身の中に喜びの素が何もなく空っぽとしか思えない、そんな時でさえも持てる喜び、それは神に愛されているという喜びだろう。
一見不確実な頼りなさそうな喜びだけれど、実は決してなくならない最も確かな喜びなのだと思う。