牧師のひとり言の目次 

空っぽ


 優れた才能と、華々しい業績と、沢山の自慢と賞賛と、達成感と満足感、そんなもので自分の鞄をいっぱいにして生きていければ幸せだろうと思っていた。けれど鞄の中はいつもほとんど空っぽだ。そしていつまでたってもちっとも埋まらない隙間を見ては疲れてしまう。
 そういえば聖書には「わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」なんて言葉があった。
 『入れるものを間違ってるんじゃないのかい?、わたしの愛を入れてごらんなさい、すぐにいっぱいになるから。』キリストはそう言っているような気がしてきた。