牧師のひとり言の目次 

みんな


 ♪本当は先生、みんなあなたが好きでした。♪
 もう何百回も聞いた曲の歌詞の一部が先日突然気になってしまいました。全員が好きかどうかなんてわからないだろう、と思い始めたわけです。
 だいぶ前になりますが、テレビのアナウンサーだったかと思いますが、「国民の皆がおめでとうと言っております」というのを聞いた時のことを思い出しました。その時は、勝手に皆と言うな、少なくとも俺はそんなこと言ってないと思いました。

 「みんな」ってなんなんでしょう。苦しい思いをしている人に「みんなそうだよ」なんてことをつい言ってしまいます。慰めたいと思ってよく使いますが、それってあまり慰めになってないんじゃないという気がしてきました。わたしもそうだよ、と言うのであれば誰のことかはっきり分かって自分ひとりじゃないということも実感出来るでしょうが、「みんな」なんていう得体の知れない者のことを持ち出しても実はあまりピンと来ないのではないかという気がしてきました。

 ♪本当は先生、わたしはあなたが好きでした。♪って言われた方が嬉しいんじゃないのかなあ、「みんな」と言うことで折角のこちらの思いが薄まってしまうんじゃないのかなあという気がします。
 「みんな」よりも、「わたしもそうだ」「わたしはこう思う」と言うようになりたいなあ。と、みんな思いませんか。