牧師のひとり言の目次 

達観しない


 最近名言というかつぶやきというか、そういうものをよく見ています。
 その中でちょっと身につまされる言葉がありました。

 「やまない雨はないとかじゃなくて
  今降ってるこの雨がもう耐えられないっつってんの」

 「止まない雨はない」ってなことをついつい言ってしまうよなあ。そして良いことを言ってあげたとか、格好いいことを言ってやったなんてちょっといい気になります。でもそれってほとんどが自己満足なんでしょうね。
 たまには、そうかと思って元気になる人もいるかもしれませんが、確かに雨はそのうち止むでしょうがその人の苦しみがいつ止むのかは分からないし、止むのを待っていられない程に今苦しんでいるということなのでしょう。そんな人に向かって「止まない雨はない」なんて偉そうに分かったような顔をして言ってたんじゃないかなという気がしています。

 凡人のくせについつい達観したようなことを言ってしまいます。それはその人の苦しみを見てもないくせに分かったような気になっているということなんでしょう。