牧師のひとり言の目次 

感じること


 男はいくつになっても子供だ、というようなことを聞くことがあります。女の人はどうなのかわかりませんが、自分自身を振り返ると男は確かにそうだなと思います。
 年を取るにつれて、いろんなことが少しずつ変化していくと思っていました。気持ちも少しずつ変化していって、子供の頃とは違う気持ちになっていくと思っていました。
 しかし気持ちは年と共に変化するというよりも、年を取るごとに積み重なっていっているのではないかと思うようになりました。気持ちというのは年を取るごとに上書きしていくのではなく、いろんな年代のものが積み重なっていくのではないかという気になっています。
 喜びや楽しさやときめきや安らぎ、あるいは悲しみや淋しさや辛さ、子供の時に感じたとそんな気持ちを今でも同じように感じることがあります。男がいくつになっても子供であるのは、そんな子供の時に感じた気持ちをいくつになっても持ち続けているからではないかと思っています。
 だから子供の時に受けた賞賛は一生の財産になり、非難は一生の傷になるのだろうと思います。私たちは誰もがそんな喜びと痛みとを抱えつつ生きているのでしょう。だからこそ思いやりやいたわり、そして愛が必要なのだと思います。