牧師のひとり言の目次
何か変だな
聞いてしまったことで気になってしまうなんてことがあります。
かなり前ですが牧師会の講師が、日本を「ニッポン」と読むのは右寄りの人に多いと聞いたことがありました。そう言われると確かにそのようだなと思う位でしたが、最近特にテレビのアナウンサーの人はほとんどが「ニッポン」と言っていて、番組の名前にもわざわざカタカナで「ニッポン」と付いたものが増えているように思います。
テレビ局以外の人の話しでは「ニホン」という人の方が多いと思うし、アナウンサーでも話しに熱中してくると、つい「ニホン」と言ってしまうような場面に出くわすこともよくあります。「ニッポン」でも「ニホン」でも自分のいいと思う方をしゃべればいいと思うのですが、テレビ局関係者は無理に言わせてられているのではないかと勘ぐっています。
牧師会で聞かなかったら気にならなかったのかもしれないのですが、いつまでも気になるということはやっぱり何か変なことになっているじゃないかという気がします。
日の丸も君が代も天皇制も原発もサービス残業も、変だなと思うことがいろいろあります。イヤだ、やめたい、無くしたい、危ない、恐い、そんな自分の素直な気持ちを言いづらい、そんな気持ちを持つことの方がおかしい、そんな雰囲気があることこそが何か変だなと思います。自分自身の正直な気持ちを感じる、そんな自由さえも束縛されているのかもしれません。
「この自由を得させるために、キリストはわたしたちを自由の身にしてくださったのです。」(ガラテヤの信徒への手紙5章1節)