牧師のひとり言の目次 

拍 手


 最近「大きな拍手をお願いします」なんていう言葉が気になっています。
 そんなこと言わなくったっていいんじゃないのか、むしろ言わないで欲しいと思うんです。拍手ってのはお願いされてするものじゃないと思うんですよね。そんな拍手を受けてもあまり嬉しくないんじゃないのかなあ、なんて余計な心配もしてしまいます。
 心から目一杯拍手したいときに「もう一度大きな拍手を」なんて言われると、義理で拍手していると思われてしまうじゃないか、余計なことを言われるとこっちの気持ちが通じなくなってしまうじゃないか、なんて思ってしまいます。
 迎える相手を気遣ってのことだろうとは思いますが、なんだかその場の体裁を整えることばかり考えすぎているんじゃないかと思います。その時々でいろんな反応があって当然だし、そっちの方が自然でいいんじゃないか、それでこそ拍手の意味があるんじゃないか、なんて思うのはひねくれ者の戯言なのでしょうか。