牧師のひとり言の目次
共 振
同じタイプの音叉の一方を鳴らし、もう一つの音叉に近づけると振動を始めます。
物体には固有の振動数があって、その振動数と同じ振動を外部から受けると大きく振動します。その振動を共振と言います。
心を震わせるような振動させるような良い話しをしたいと思いつつ全く叶っていません。人を感動させるような、うならせるような話しをするにはどうすればいいんでしょうか。
何が足りないのだろう、何が駄目なんだろうと思っていますが、相手を感動させられるなんて思ってること自体が間違っているのかもしれないと思うようになってきました。そもそも自分が感動もしていないことで相手を感動させようとか、そんな良い話しが出来る自分を自慢したいとか、随分虫の良いことを考えてきました。
音叉の振動が相手に伝わるように、自分自身の心が震えることもなしに相手の心を震わせることはできないのでしょう。自分自身が感動することもなしに相手を感動させるなんてことはできないのでしょう。
震えない、感動しない、そんな固い心になっていることが一番の問題なのかもしれません。