牧師のひとり言の目次 

本当の自分


 高校の頃、確か平均点の半分に満たない時は欠点だった。赤点とも言ってたかな。成績表には赤い数字がいっぱいあった。
 自分は出来のいい人間でもないし、立派な人間でもないんだから、失敗したり、忘れたり、間違ったりするのは当たり前だ、なんてことを思いつつ、そのくせ小さな失敗にすぐへこんでしまう。
 やっぱりどこかで良い格好しようとしてるんだろうなあと思う。だから人から悪く思われてしまうようなことがあると落ち込んでしまうんだろうなあ。
 何の欠点も無い人は人間味がない、なんて分かったようなことを言いつつ、実は自分も含めて欠点のある人間を見下しているのかもしれない。『みんなちがってみんないい』って口にしながら、自分はみんなと同じでは満足できないのかもしれない。なんだか哀れな醜い人間だなあ。
 でもこれが本当の自分のような気もする。でも、それでも、ここにも神の光が射していると聖書は言っている、と思う。