牧師のひとり言の目次 

ノーベル賞


 少し前ノーベル賞の発表がありました。テレビでは今年も日本人が取ったと言って大騒ぎしてたような記憶があります。それまでは名前も知らなかったようなのに、受賞した途端にその人を持ち上げている様を見ているとなんだかなあという気持ちになりました。
 ノーベル賞に頼るしかその業績を評価できない、自分達にはその能力がないということをひけらかしているような気がしていました。
 良いものは良い、悪いものは悪いという自分の判断に自信がないのかなあと思いますが、、それは自分も含め日本社会の特徴ではないかという気もしています。自分の素直な気持ちや好き嫌いを表に出すことを躊躇して、周りとは違う意見や気持ちをひっこめることが癖になってしまっているなあと思います。自分の下す評価や判断に自信を持てないという気持ちが強いなあと思います。
 それは自分のことを批判されたり非難されたりすることばかりが多く、自分を認められ褒められた記憶、愛されているという気持ちが少ないからではないかと推測しています。
 でもそんな私たちに向かって神は、お前を愛していると語りかけてくれています。何も持っていなくても何も出来なくても、お前がとても大切だ、どんなことがあっても私はお前の味方だと言ってくれています。私たちは愛されることで支えられています。