牧師のひとり言の目次
さびしんぼう
尾道を舞台にした『さびしんぼう』という映画があります。
人間てのは基本的に淋しがりやなんじゃないかと思います。淋しいことは辛いことであり淋しくなることを誰もが恐れているんじゃないでしょうか。
誰にも分かってもらえない、誰にも相手にされない、誰にも愛されない、それこそが最大の不幸ではないかという気がしています。
30年位前に見たドラマの中で「哺乳類は群れたがる」という台詞がありました。この言葉が妙に心に引っかかっています。人も群れる相手を求め、群れることで安心するのでしょう。
人は誰もさびしんぼうに生まれ、愛を求めているのだと思います。愛されることが必要なんだろうと思います。愛されることで人は人となれるような気がします。
「神は、独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。」(ヨハネの手紙 一 4章9節)