牧師のひとり言の目次 

ありのまま


 ♪ありのままの姿見せるのよ♪なんて歌が流行ってました。しかし僕にとってありのままでいることはなかなか難しいことです。ついつい良い格好をしてしまいます。その場の雰囲気に合わせてその場の空気を乱さないように、相手に拒否されないように、相手に嫌われないように繕ってしまいます。
 自分が本当に思っていること、感じていること、考えていること、それを隠す癖がついてしまっています。そして何が本当なのか、自分が本当はどう思ってどう感じているのか、それさえも分からなくなってしまっているのではないかと恐れています。
 なんだか嘘の自分を演じているばかりで、一体誰の人生を生きているのだろうかと思うことがあります。
 先日「成功の鍵は分りませんが、失敗の鍵はすべての人を喜ばせようとすることです。」という言葉を見ました。自分は失敗の鍵を握りしめているように思います。誰かに嫌われることをいつも恐れ、誰からも嫌われないことを目指してきたように思います。

 こんな自分をそのままに受け止めてくれるのは神さまだけかもしれません。だからこそせめて神に対してはありのままでいたい、せめて神の前では取り繕わない正直な自分でいたいと思います。
 ありのままを受け止めてもらうところにこそ本当の安心があるのではないかと思います。