牧師のひとり言の目次
応 援
先日ラジオで面白い話しをしていました。どんな子供でも生まれつき大好きなものが三つある、という話しでした。その三つとは、歌うこと、踊ること、絵を描くこと、だったと記憶しています。
本当にそうなんでしょうか。僕は歌うことは結構好きですが、踊ることも絵を描くことも好きかどうかよく分かりません。でもどちらも上手くもなく不得意です。そして何となく好きではないという気持ちになっています。下手なのに好きだなんて言えないという気持ちもあります。
下手だと言われることで好きなものも嫌いになることがあります。非難されることで自分の価値がなくなるように思うこともあります。
歌うことも踊ることも絵を描くことも大好きだったのに、誰かから非難されたりけなされたり下手だと言われることで嫌いになってしまうことが多いのではないかという気がしてきました。
そしてそんな風に人間を否定する言葉が世の中に渦巻いています。私たちはそんな言葉で相手を傷つけ、また自分自身をも傷つけます。
イエス・キリストはそんなこの世の流れに逆らって立っているように思います。「お前が大切だ」、「お前を愛している」、そんなイエス・キリストの言葉によって私たちは癒され力を与えられます。
昔見た映画の中で、兄が妹の野球の応援に行った場面がありました。その妹の打順が回ってきた時に兄が言いました。「大丈夫だ、打てる、お前は天才だ!」
イエス・キリストは私たちに向かって「大丈夫だ、お前はすばらしい、最高だ!」と応援してくれているのだと思います。