牧師のひとり言の目次
自分であること
先日テレビでサッカー関係の番組を見ていた時、プロのサッカー選手は自分がゲイであるということを公表している人が少ないのではないか、という話をしていました。LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の人たちのことも話していましたが、その説明をしている人が、「自分であることを認められないということは辛いことだ」というようなことを言っていて、『自分であること』という言葉が妙に心に残っています。
誰かの目を恐れて、誰かの批判が怖くて、自分のしたいことをやらないで、自分の本心を言わないできたことがいっぱいあるような気がします。そんなことでは駄目だ、そんなことをしては駄目だ、そんなことを考えては駄目だ、そんな声にいつも怯えています。
周りの人に評価されることをしていれば認めてもらえます。しかし自分であることを隠したりごまかしているならば、どれほど高い評価を受けてもとてもしんどく辛い人生になってしまいます。
そんな私たちにイエス・キリストは、「本当のあなたがいい、本当のあなたでいてほしい。あなたが大好きだ、あなたが大切だ、だから本当の自分でいてほしい、本当の自分を大事にしてほしい。」そう語りかけてくれているように思います。
自分であることを認めてもらう、自分であることを肯定される、そこにはなんとも言えない安心と喜びが湧いてきます。