牧師のひとり言の目次
励まし
相手の悩みや苦しみや大変さは本当はなかなか分からない。よく分かりもせずに、励まそうという気持ちもあって、もっと大変な人もいるんだからとか、みんなそうなんだからとか、私もそうだったんだから、なんてことをつい言ってしまう。
相手の状況を聞いただけで、まだ気持ちを聞いてもないのに分かったような気になり、分かったようなことを言ってしまうことが多い。
自分が本当に大変な時は、分かったようなことを聞かされても何の励ましにもならず、却って苦痛に感じたりする。そんな時は言葉なんて必要なくて、ただ辛さを分かってくれるだけでいいような気がする。
イエスはいつも共にいると言う。何も語らないけれど、私たちのすべてを聴くために、すべてを受け止めるために黙っているのかもしれない。