牧師のひとり言の目次 

期 待


 テレビのドラマで、女子高生が電車の一日車掌をして人気になったというような話しをしていました。その女子高生は友達から、好きでしているのかと聞かれた時に、みんなに期待されているから、と答えたように記憶しています。
 小学校の時、本当は全くなりたくないのに委員長に立候補したことを思い出しました。周りからの期待を感じていて、それに逆らうことができませんでした。
 
 小さい頃から相手の期待に応えるように行動し発言しないといけないという思うようになっていました。失敗したり間違ったり、或いは誰かから非難されるようなことをすることは悪であって、そんな自分を自分で責めてしまいます。
 
 期待に応えることでしか自分を認められないとしたら、周りの顔色を窺っていつもビクビクしていないといけないという、不安と心配ばかりの人生になりそうです。
 自分自身の存在そのもの、失敗も間違いも何もかも含めての本当の自分を認めてくれることで初めて安心して生きることができるのでしょう。
 
 誰が本当の自分を受け止めてくれるのでしょう、誰がこの自分の存在を認めてくれるのでしょう。誰もいなくてもイエスがいます。イエスは徹底的に認めてくれているはずです。