牧師のひとり言の目次 

休ませてあげよう


 スポーツ選手はシーズンが終わると長期の休みを過ごし、次のシーズンが始まる前にキャンプをしてまた改めて身体を作るなんて話しをよく聞きます。そんなことならば長い休みを取らなければ改めて身体を作り直す必要もないのではないか、なんて思っていました。
 しかし最近休めないというのはとても大変なことではないかと思うようになりました。どうしても気になる事がある時、どうしても手放せない心配なことがある時、人は休むことができないような気がします。そうすると疲れと重荷とに押しつぶされてしまうようです。
 イエスは「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」(マタイによる福音書11:28)と言ったといいます。また「明日のことまで思い悩むな」(マタイによる福音書6:34)と言いました。
 重荷や悩みを私にぶつけなさい、私に預けなさい、そしてゆっくり休み元気になったらまたそれを抱えて生きなさい、なんだかそう言われているような気がしています。一度手放すことで休むことができ、休むことでまた重荷を負う力が湧いてくるような気がします。
 休ませてあげよう、という言葉にすがりついているこの頃です。