あなたでいい

　外食をしようとしてもなかなか店を決められずにうろうろ歩き回ることがあります。ここよりもいい店があるかもしれない、なんて思うとその店には入れなくなってしまいます。

　話し合いをしているときに発言しようかと思っても、間違ったことを言ってはいけないんじゃないか、これは正しいことなんだろうかなんて思ったり、周りよりもいい発言をしないといけないんじゃないかなんてことばかり考えて、結局何も言えないなんてこともよくあります。

　いつもいい店に行き、いい発言をしないといけないような、間違ったり失敗したりしてはいけないというような、周りよりもすぐれていないと、立派でないと、正しくないといけないような気持ちがあります。そうでないと自分の存在価値もないんじゃないかというような恐れがあります。

　それは間違う自分、失敗する自分、誰かより劣っている自分を、自分自身が認めていない、赦せていないということだろうと思います。だから間違いを指摘されることを恐れていて、それを素直に聞くこともできません。

　間違ったって失敗したっていいじゃないかって思えたらどんなに楽だろうと思います。しかしどうしたらそう思えるんでしょうか。

　誰かに、そんなあなたでいいよ、そんなあなたが大切だよって言って貰うしかないような気がします。

　神は私たちを愛してくれているそうです。それは、そんなあなたでいい、そんなあなたが大切だ、ということなのではないかと思います。