牧師のひとり言の目次 

言葉の向き

 同じ言葉でも使う人によって意味が違ってくる。「もっと大変な人はいっぱいいる」ということを聞くことがある。ほとんどの場合それは真実だ。しかしその言葉は使い方によって意味が全然違ってくる。
 大変な思いをしている人に向かって「あなたより大変な人はいっぱいいる」と言うのと、大変な思いをしている人自身が「私より大変な人はいっぱいいる」と言うのとではまるで意味合いが違ってくる。同じような言葉を使っているようだが、この二つの言葉は反対の方向を向いている。同じような言葉でも時と場所と向きによって意味が違ってくることがある。どこを向いている言葉なのか、それはとても大切なことなのではないかと思う。