牧師のひとり言の目次 

赦せない

 ひとつ間違いを指摘しただけで怒ってしまう、一言注意しただけで途端に不機嫌になる、些細な失敗で途端に落ち込んでしまう、そんな人がいます。他ならぬ私のことです。
 ちょっと言われただけでどうして不機嫌になるのか、ちょっと失敗したりちょっと間違ったりするだけでどうして落ち込んでしまうのか、我ながらいつもいやになります。どうしてこんな人間なのだろうとそんな自分をまた責めてみたりして悪循環に陥ってしまいます。
 どうしてそうなのだろうとずっと考えていますが、結局はそんな自分を自分が赦していないからではないかという気がしています。周りからの評価が下がることへの恐れということもあるのでしょうが、それよりも間違ったり失敗したりする自分を自分自身が赦していないから不機嫌になったり落ち込んだりするのではないかという気がしてます。指摘した相手に怒っているというよりも、自分に怒っているようなものです。
「子たちよ、わたしがあなたがたに書いているのは、/イエスの名によって/あなたがたの罪が赦されているからである。」(ヨハネの手紙一 2:12)
 自分のことを一番赦せていないのは自分自身なのかもしれません。神が赦してくれてるのに自分は赦さない、結構傲慢な態度です