牧師のひとり言の目次
潜熱(せんねつ)
氷に熱を加え続けていくと温度が上昇する。けれども0度のところまで来ると熱を加えても温度が上昇しなくなる。その時氷は徐々に水に変わり、全部が水になるとまた温度が上昇する。熱を加えても温度が上昇しない、その時の熱を潜熱というそうだ。
何かを吸収しているはずなのに見かけは何も変化がないということがある。一所懸命にやっているのに上達しないなんてことがある。そうすると一所懸命にやっていることが無意味なのではないか、何の役にも立たないのではないかと心配になる。
でも大きく飛躍するためには、そんな時にもずっとやり続けることが大事なのだろう。きっとそこを乗り越えると大きな変化が待っている。氷が水に代わるように劇的な変化が待っているかもしれない。
変化があるとかないとかに捕らわれることなく、熱を与え続けることが大事なのだろう。愛することも、聖書を読むことも、礼拝に出席することも、そこですぐに変化があるわけではないかもしれないが、与えたり蓄えたりし続けることが大事なのだろう。