牧師のひとり言の目次
ひとごと
批判と非難は違う、非難をしてはいけないが批判をすることはいい、というようなことも聞く。でも批判と非難ってのはどう違うのだろう。非難されたら落ち込むし、批判されたらすっかりやる気がなくなる。
でも人に向かっては結構批判だか非難だかをしている。でもそんな時はいつも部外者だ。ならばお前がやってみろ、お前はどうなんだと言われない所ではいくらでも文句が言える。他人事としてなら何を言おうと気楽なもんだ。
こんな言葉を目にした。
「創作をしたことのない批評家は卑怯者である。それは人妻に言い寄る神父に似ている。人妻の亭主は神父に同じことで仕返しできない。」(テオフィル・ゴーチェ)
その人の苦労や大変さが見えている時、人は簡単に批判することもできないだろう。批判するにしても、相手の苦しさを見ないで結果しか見れないような人とは随分違うものになるだろう。人の心が見えない所での発言、他人事としての発言は相手を傷つけるばかりだ。
「愛がなければ、無に等しい。」(コリントの信徒への手紙一 13章2節)