牧師のひとり言の目次
祈ってます
♪私祈ってます♪、なんて歌が流行ったことがあった(古い?)。
地震の後で何度か「祈っています」という言葉を聞いた。地震で被害を受けるなんてことは初めてで、何をどうしていいか皆目分からず、どうなることかと心配し思い煩い落ち込み疲れている時に、祈っていますという言葉はとても嬉しい言葉だった。自分のために祈ってくれる人がいることで少なからず元気になれた。
ここはこうすべきだ、これをこうしたらいい、こうしないといけない、いろんなところからのいろんな心配や忠告もうれしいことではある。でも疲れているときにああしなさい、こうしなさいと言われることで余計に疲れることもある。
足りない所や間違いを指摘されるのでもなく、指図されるのでもなく、ただ神の導きがあることを祈ってくれることはとても安心できることだった。本当にしんどい時に一番嬉しいことは、しんどいことをわかってくれることであり、神の守りがあるように祈ってくれることのように思う。祈れない時には祈れと言われることさえも苦しい。そんな時にも自分のために祈ってくれるならば、こんな嬉しいことはない。
祈りとは神を変えることではなく自分を変えることだと誰かが言っていた。神を変えるのでもなく相手を変えるのでもなく自分を変える、そんな風に祈ってくれる友がいることはどんなに嬉しいことだろう。そんな風に祈る者になりたいと思う。