牧師のひとり言の目次 

苦しみ

 苦しい事は苦しい。誰がなんと言おうと苦しい。気になって夜もゆっくり眠れない。明日のことを思い悩む、そうするとなかなか寝る気にもなれない。
 誰かこの苦しい状況から救い出してくれ、なんとかこの苦しい状況を変えてくれ、と願う。しかしそうそう状況は変わることもないし、そこから抜け出ることも容易なことではない。
 一度経験したことならばその対処の仕方もある程度は予測もつく。しかし初めて大変な事態に直面すると、何をどうしていいのかということさえもわからずただただ苦しみを忍ぶしかないこともある。誰かが何もかも全て準備し整えてくれたら、そしたら苦しみから抜け出せる、元気になれるような気がしている。
 地震の後あらゆることを心配しいろんなことを思い煩って落ち込んでしまっている時に、さまざまな所から祈っている、という声を聞いた。そのことで少し元気が出た。
全てが整わなくても、少しの元気があれば苦しみに立ち向かうことができるように思う。自分のために祈ってくれる友がいることでその少しの元気が出るように思う。自分が祈れない時にも祈ってくれる友がいることはきっととても幸せなことだ。