牧師のひとり言の目次 

一期一会

 人の死に接する時、人は誰もいつかは死ぬものなのだ、ということを思う。そして自分もいつか死ぬのだということにことさら気づかされる。遠い将来か、あるいは近い将来かそれも分からない。それこそ神のみぞ知るだ。しかし必ずその時がやってくる。
 突然の死を前にしてうろたえてしまう。思いもよらない人の死を聞く時、運命をのろい、神をのろう。事故や事件で肉親を亡くした者の驚きと悲しみはいかほどなのだろうか。しかし現実には死は私たちの了解を得てからやってくるわけではない。
 若くして死ぬことは不幸なことだという風に言われる。しかし長く生きたからいい人生だとは限らない。早く死ぬことが不幸だとは限らない。死なずにいることが大事なのではなく、どう生きるかが大事なのだろう。
 今を喜び、今を感謝できるかどうか、小さなことを喜び感謝できるかどうか、それこそがいい人生かどうかの分かれ目のような気がする。