牧師のひとり言の目次
満 足
満足するかどうか、それはその人がどれほどのものを持っているかということとは必ずしも一致しない。いっぱいものを持っていても満足しない人もいるし少しのもので満足する人もいる。
同じ量の水でも、小さなコップに入れれば溢れ、大きなバケツに入れればほんの僅かでしかない。
同じ事柄でも、片やあふれる感謝となり、片や却って不満がつのる。
人はきっと誰もが満ち足りた思いを持って過ごしたいと思っていることだろう。しかし実際はこの世の中は不満が渦巻いている。
満たされない思いを持つとき、それは大きなバケツを満たそうと思って苦労している時なのかもしれない。満たされないのは、水が少ないせいではなくて容器が大きすぎるからということが多いのかもしれない。小さな容器に見向きもしないことが満足できないせいかもしれない。満ち足りたときの喜びは小さな容器でも大きな容器でもそれほど変わらないように思う。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。」(テサロニケの信徒への手紙一5章16-18節)
小さなことに喜べなければいつも喜びことはできそうもない。