牧師のひとり言の目次 

振 り

 自分の思ったことをやっていない、自分の考えたことを言っていない、そのままに感じていない。いつもいい振りをしている。いい人間振り、いいクリスチャン振り、いい牧師振る。あるいは逆につっぱってみたり、わざと憎まれっ子になったり。
 辺り構わずというのはただのわがままだろうが、あまりにも周りの目に縛られ過ぎている。周りからどう見られるかということにばかり気を遣いすぎている。自分にうそをついて周りの期待する者になったとしてどうなるのか。そんなことで賞賛されたとしても嬉しくない。振りをして出来た人間関係なんてのは結局はガラスのお城でしかない。少しの衝撃で壊れてしまう。
 もっともっと感じたままに、思うままに、思い通りに生きたい。自分の気持ちに正直に生きたい。それじゃいけないのか。もっとありのままに、その方が楽しいじゃないか。泣きたい時は泣き、笑いたい時に笑い、腹が立った時はバカヤローと思い、すごいものに出会った時には思いっきり感動する。その方が夜も良く眠れるよ、きっと。
 その上で出来た人間関係こそ本物に違いない。自分もいい人振らず、相手にもいい人を期待しない、そんな関係こそが確かな関係だ。
 神はありのままの私たちを見つめている。その私たちを愛している。神との関係も、振らない関係こそが本物なのではないか。