牧師のひとり言の目次 

目標

 尊敬していたあの人があんなことを言うなんてがっかりした、といった話しを聞く事があります。尊敬し憧れて理想にしていた人が思いもよらない事を言ったとか、まさかと思う事をした時に、なんだそんな人だったのかと幻滅する事もあります。
 人を尊敬し憧れ手本にするというようなことは誰にもあるのかもしれません。その人のようになろうと努力することで素敵な人間になることもできます。
 しかしそんな時しばしばその人を自分の心の中で聖人君子にしてしまうことがあります。優れた人だという評判の人に対しては、その人をどこまでも純粋に汚れのない者のように思ってしまう事があります。その人の事を悪く言う人をみんな嫌いになるなんてこともあります。
 尊敬できる人がいればその人に寄りかかっていきたいという気持ちがあるのかも知れません。人間とはそんな、何か自分が寄りかかれるものを求めているようなところがあります。寄りかかれるものを見つけることで安心します。その人の姿が目標となるからではないでしょうか。目標となればその人にはいつまでも立派でいてもらわねばなりません。ところが実際には立派だけの人間なんてのはこの世の中には存在しません。結局は人間に寄りかかることはできないようです。
 目標が見つけられないから、目指すべきもの、進むべき道を見つけられずにどう生きていけばいいのか分からなくなります。目標が分からず、どっちにいけばいいのか分からなければいつも不安になります。この道で良かったのだろうか、と思いつつ進む道中は不安なだけでなく疲れてもしまいます。
 確かな目標があり、進むべき道が分かっていれば安心して進んでいけます。では確かな目標とはいずこに。
 「人は主の口から出るすべての言葉によって生きる。」(聖書)