牧師のひとり言の目次
独 立
沖縄ではもう日本から独立すべきだという声があるそうだ。ここまで虐げられれば独立したくもなるだろうとも思うし、よっぽど独立したほうが沖縄のためにはいいんではないかとも思ったりする。
なんだかよくならない社会を思う時、どうしてこんなことが起こるのか、どうしてこんなことになっているのかと嘆く時、まともな指導者もいないように思える時、だれもかれも自分たちの利益しか追い求めていないと思える時、何を考えているのかまるでわからない連中がいると知った時、いっそ同じ考えの者が集まって別の国を作ったほうがいいのではないかと思ったりする。
なかなかいい考えのようにも思えるがでも本当にそれでいいのだろうか。やがて新しい国から独立しまた独立し、そうやっていくと最後には一人だけで独立することになりそうだ。
問題のある国にいて、そこで生きその国を良くしていこうとすることの方がよっぽど大変で面倒でしんどいことだ。そんなことするより訳の分からん連中は見捨てて独立したほうが楽かもしれない。
いろいろな集団から、時には家族からも独立したくなることがある。面倒な連中のことなど見捨てて気の合った者だけ、あるいは一人だけになったほうが楽ではないかと思う時もある。
イエスはこの世から独立しなかった。自分を殺す人間の中にいた。やっつけることも、押さえつけることも、見捨てることもなくその中にいた。
しかもイエスは約束している、「見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである。」