牧師のひとり言の目次
失 敗
我が家の息子は最初はうまく母乳を飲むことが出来ず、何回も練習してやっと飲めるようになりました。そのせいなのか、1才半の今でもおいしそうに飲んでいます。
彼が歩くようになったのは1才になってからでした。やっと一歩を踏み出すようになってからそれなりに歩くようになるまで、いったい何度転んだでしょうか。何度転ぼうと彼はまた立ち上がって歩こうとし、そしていつの日かまともに歩くようになっていました。
失敗をしてはいけない、という風潮があります。間違ってはいけないとも言われます。家庭でも学校でも失敗は悪でした。嘲りの対象でした。だから何をするにしても、間違ったらどうしよう、失敗したらどうしようという心配が先に立ち、結局やめてしまうことが多くありました。
多分本当は失敗のない成功はありえないのです。成功は、数え切れないほどの失敗という基礎の上にあるのです。きっと失敗のない人生は成功の人生ではありません。それは基礎のない人生です。人は失敗を通して大事なことを学び、神を知り、そして人間を知ります。