牧師のひとり言の目次 

評 価

 日本の文化は恥の文化だと聞いたことがあります。また旅の恥は掻き捨てなんて言葉もあります。あるいはなにか悪いことをした子どもに向って、そんなことをしているとだれそれに叱られるよと言ったりします。
 良くも悪くも私たちの多くは人の評価をいつも気にしながら生きています。人が自分をどう見るか、そのことを気にするあまり自分がどうかなりそうな時さえあります。あんなことをしてしまってあの人はきっと自分のことを悪く思っているに違いないとか、あんな事を言ってしまったから嫌いになったに違いない、なんてことを思い悩みます。そうすると相手の言動が気になって仕方ありません。実は自分の思い過ごしだったなんてこともありますが、なにかあるとすぐまた心配になってしまいます。
 でもこれは自分の事しか心配していないわけで、たとえ相手を傷付けても自分の評価を心配しているわがままなのかもしれません。それでも気になってしまうところが悲しいところです。周りの人の言動に一喜一憂する、周りの人に躍らされているような人生です。自分に対する評価が周りの人からのものしかないならばなんとも落ち着かない根無し草のような不安定な人生です。
 「わたしの目にあなたは価高く、貴い」(イザヤ43:4)これが神の私たちに対する評価です。誰が何と言おうと神は「恐れるな、わたしはあなたと共にいる」(同43:5)と言っています。これがあるからなんとか生きていけます。これ以上の励ましはありません。