牧師のひとり言の目次
みんな幸福
自分が優れているとかいないとか、頭がいいとか悪いとか、美人だとかそうでないとか、私たちはいつもそんな事が気になります。そしてそういう時には、私たちは私たちの周りにいる人と自分とを比べて、良いとか悪いとかの評価をします。私たちはほとんどいつもそうやってまわりと比べてどうなのかという相対的な評価で自分を見ています。
ところがこの相対評価というやつがやっかいな代物で、時間や場所によって、そして周りにどんな人が居るかによって変わってしまいます。
大変な苦労をしている人に向って、あなたよりもっと大変な人も居るのだから、と言って励ますことがあります。しかしもっと大変な人がいたとしても自分の大変さがなくなりはしません。もっと不幸な人がいたからといって幸福になるのでしょうか。もっと幸福な人がいたからといって、それで不幸になるのでしょうか。
もし自分が相対評価というものさししか持っていないとなると、たとえ自分は変わらなくとも周りが変わることで、私は幸せだと思ったり、不幸だと思ったりということになります。必ずどちらかが幸福、どちらかが不幸ということになります。なんとも安定しない、地に足がつかない人生です。
地に足をつけるには変わらないもの、神を基準にすることです。神との関係から自分を見ること、そこでこそ本当の自分を見ることができます。そこではみんな幸福もありえます。