牧師のひとり言の目次
遊 び
仕事をするために生きるのか、それとも生きるために仕事をするのか。日本人は働き過ぎると言われて久しいのですがなかなか変わりません。相変わらずよく働きます。それほど仕事が好きなんでしょうか。
仕事はいいこと、遊ぶことは悪いこと、と教えられてきました。遊びはちゃんと仕事が出来る人に与えられるご褒美のような気持ちがあります。だから遊ぶ時間もない時には自慢し、遊んでばかりいると後ろめたい気持ちになります。だから遊びは必ずしも必要なものではなく、運がよければもらえるものと思ってきました。
しかし実際には、よく仕事をする人はよく遊び、上手に遊ぶ人ほど仕事をうまくこなすようです。うまく遊ぶことの出来ない人は、仕事もうまくこなせないようです。
車のハンドルでもブレーキでも、ほんの少し触れただけでは動作しません。もし少しの事で動作しては大変なことになるそうです。この動作しない範囲は必ず必要なものだそうです。そしてその範囲のことを"遊び"と言います。
遊びは余裕がないと生まれてきません。神を信じて生きるとは余裕を持って生きることでもあります。しっかりとした基盤の上に立っている時にこそ安心感が生まれ、余裕が出てきます。