牧師のひとり言の目次
いのち
自分の今の命がいつまで続くのか誰も知りません。あるいは今日で終わるかもしれません。いつか終わりが来ることを理屈では知っていても自分が死ぬことを真剣に考える事もあまりありません。しかし自分の命を人間は自由に操ることも出来ません。いつ終わりが来るか分かりません。その時はもうすぐかもしれないのです。人間はなんとも頼りない生き物に思えます。頼りない命しか持っていないようにも思えます。
しかし聖書は、いのちは神が支えている、と語ります。この命は神のものだと言います。いのちは神が与え、神が取られると言います。いのちは私たちの持ち物ではない、というのです。だから人間は自分の命を自由に出来ないのです。人間は自分の命さえも自由に出来ない存在です。神と無関係には生きていないのです。神がいるから私たちがいるのです。神がいるから私たちが今ここに存在するのです。
聖書は、死はすべての終わりではなく通過点であるとも告げます。私たちと神との関係は死の後にも続きます。聖書の神はそんな神です。