牧師のひとり言の目次 

喜 び

 自由を誰もが求めています。何にも縛られずに自分のしたいようにできれば、それがいちばんいいことかもしれません。煩わしい人間関係を避けたいということなのでしょうか。その気持ちはよく分かります。
 自分一人で気ままにいきたい、と願う気持ちもあります。でもそれは出来そうにもありません。なんだか落ち込んで誰にも会いたくない、話したくないと思うとき、でもそんな時に慰めとなるのは決まって誰かと話すことです。人とのふれあいによって落ち着きを取り戻し、またそこに喜びが生まれ生きる力が出てきます。
 喜びは自分ひとりでは作ることはできないように思います。自分ひとりで自分を喜ばそうとしてもなかなか出来ません。やけになっていっぱい買い物をしても、夕日に向かって走っても、憂さ晴らしにはなっても喜びは得られません。
 しかし周りの人のために自分がいる、あるいは周りの人が自分のためにいる、そんな心のふれあいから喜びが生まれてきます。
 人は、人とふれあい神とふれあうことで生きるように造られています。