牧師のひとり言の目次 

感 謝

 「私たちの教会は人数は少ないが・・・」という言葉をよく聞きます。少ない、少ない、という言葉はキリスト教界の口癖ではないかと思える時もあります。しかし実際少ないんだから、と言われれば確かにその通りなので返す言葉もありません。そこのところが悲しいところです。
 教会に対してだけではなく、自分の家族にも、また自分自身対しても、ないものにばかり注目してしまうことがあります。ないものを求めるところから向上心が生まれてくるのかもしれませんが、そればっかりだと今あるものに対する感謝はほとんどありません。いつも子どもに100点を求めて、そうでないと機嫌の悪い親のようなものです。どれだけできたかではなく、どれだけ間違ったかということにばかり注目しています。
 家族に対しても、教会に対しても、あれがない、これがないと思うときがあります。ないものに恋焦がれるほど不満が出てきます。文句は出てきますが感謝は生まれません。
 そういえば週報の表紙にも"感謝"なんて言葉がありましたっけ。今日は母の日。