牧師のひとり言の目次 

三角関係

 「人の振り見てわが振り直せ」という言葉がある。ところがこれを忠実に守ることはなかなか難しい。ほとんど不可能ではないかと思える。人の振りを見ているとそれを咎めたくなってしまう。車に乗っていると頭にくることがよくある。呉に来てから、ウインカーを早く出せ、と思うことしばしばである。
 そのくせ自分がまずいことをしたときには、まあまあそんなに怒らなくてもいいじやないか、と突然寛大になる。
 この世の中は、神と自分と相手という三角関係にあるのではないかと思うときがある。神のもとに自分と相手がいて、あくまでも自分と相手は同じ高さにいる。
 しかし相手を責めるとき、自分が相手と同じ高さにいることを忘れてしまう。自分が相手よりも高くなったような錯覚に陥ってしまう。つまり自分が神の方へ移動して神の位置に立ってしまう。こういうのを偶像崇拝という。そして相手を裁く。自分が神に代わるということは自分が罪人であることをやめることになる。そこで三角関係は崩れる。なによりも神と自分との関係が崩れている。
 相手の過ちやだらしなさが気になって仕方がない時がある。しかしその時は自分と神との関係がおかしいときかもしれない。